About やきものあれこれ

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焼物について

やきものの種類
大ざっぱに土器、陶器、炻器、磁器の4種類に分けられます。下記の表にまとめています。

  いつから
(日本で造られた)
原料 焼成温度 釉薬 特徴
土器 1万年前~ 粘土(陶土) 500~900℃ なし 吸水性あり
透光性なし
陶器 奈良(8世紀)~ 粘土(陶土) 800~1200℃ あり 吸水性あり
透光性なし
炻器(せっき) 古墳(5世紀)~ 粘土(陶土) 1100~1300℃ なし 吸水性なし
透光性なし
磁器 1610年~ 磁土+陶石 1300℃ あり 吸水性なし
半透光性

土器、陶器、炻器 は古くから日本で造られ、使われてきたやきものですが、磁器は約400年前にようやく日本でも製造できるようになりました。
これは磁器が特殊な原料(磁土・陶石)で造られるため、技術と原料の両方が揃わないと出来なかったからです。
磁器は輝く白い色を持ち、強く、吸水性がないため汚れません。
昔から世界中のあこがれの器でした。
江戸時代前期、有田の伊万里港から出荷された磁器は遠くヨーロッパや西アジアの国々で愛され、
いまでも各地の博物館などに飾られています。
一方、陶器(炻器もふくめて)は、熱を伝えにくい、軽いなどの特性から湯呑や抹茶碗などに好んで使われています。
また、昔からなじみで身近にあったものですから、どこか親しみを感じたり、手造りの温かみを感じるうつわとして今でも愛用されています。

陶器・磁器の性質

陶器(炻器)   磁器
弱い 堅い
吸水性がある 吸水性ない
光を通さない 少し通す
軽い 重い
黒・茶色・赤茶・白など
あまり薄くできない 薄くできる
手びねりしやすい 素人には難しい
鈍い音 金属的な音
熱を伝えにくい 少し伝える
保温性がある
耐熱性の陶器もある
直火は絶対ダメ

この違いは、原料の粘土や釉薬、焼成条件によって生じる。
焼成温度が高いと、硬く吸水性がなくなる傾向。

  • 陶磁器どちらも 衝撃に弱い
 急激な温度変化は苦手 釉薬によっては酸に弱いものもある
  • 貫入(かんにゅう) 陶器の表面に入る細かいひび割れのようなもの。器が割れている訳ではない。

一般的に磁器の方が扱いやすい為、大量生産品は磁器ものが多い。

陶磁器類の扱い方

陶土で出来た陶器、磁土から造られる磁器では扱い方が違います。

磁器
磁器は吸水性がないため扱いやすく、また強く工業化するのにも適しているため、大量生産は磁器のものが多いです。
現在、一般的に普及している器は磁器製品が多く、その扱いは簡単です。
吸水性は無いので汚れは全くしみこみませんから、使用後に台所用洗剤で洗って、水分を拭き取ればしまってください。
磁器は耐熱ではないので、オーブンや直火では使えません。
陶器
陶器はものによって違うが若干の吸水性があります。
器自体が水分を吸い込むので、汚れも付きやすくなります。
それを防ぐ為に、使う前に毎回、きれいな水(湯)に浸けて、あらかじめ器に水分を含ませます。
使用後は直ちに洗い、よく乾かしてからしまってください。表面は水分が付いてなくても,器にしみこんでいる事もあるので、少なくとも半日は風通しの良い所で乾燥させます。
色の濃い食品(珈琲や醤油など)を長時間入れておくと、着色する恐れがあるので避けたほうが良いです。
陶器は使えば使うほど、少しづつお茶などがしみこみ、貫入が目立つようになります。
器の色が変わってくることもあります。
これらの変化は愛用された証であり、「器が育つ」と表現しています。
土鍋やグラタン皿、薬土瓶など耐熱性の器は陶器です。
電子レンジNGなモノ
陶器も磁器も基本的に電子レンジはOKです。
ただし、金や銀を使って絵付されている物は使えません。
上絵といって、本焼の後に,絵付けした器も電子レンジは避けたほうが良いです。

陶磁器の扱い方

磁器

初めて使う時
洗う
洗う時
台所中性洗剤、柔らかいスポンジ
汚れが酷い時
台所用漂白剤につけ込む
重ねる時
間に和紙を挟む、布でくるむ、上の器の高台が下の器の底に当たるように

陶器

初めて使う時
熱めの湯に浸す(煮沸)
毎回使用前に
水かぬるま湯に20分つける、使ったらすぐ洗う
洗う時
汚れた水につけっぱなしにしない
しまう時
よく乾燥させてから、箱などにはしまわず、風通しの良い所に置く

耐熱ではない陶磁器はどれでも
オーブン(×) 電子レンジ・食器洗浄機(○) ※ただし、上絵付けしたものは(×)

土瓶の取り扱い注意
・火にかける外側は濡らさない ・空炊きは(×) ・揚げ物調理は(×) ・最初におかゆを炊く
・弱火からはじめて徐々に火を強く ・火から下ろす時に濡れた場所は(×)
水漏れする時
陶器:米のとぎ汁に一昼夜つける 土鍋:おかゆを炊く
急須や土瓶
注ぎ口のビニールは外す
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