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2015.02.05
清水焼抹茶碗で楽しむ茶会2015
015/1/31 京都国立博物館茶室堪庵にて、京都女子大学茶道部紫清会(藪内流)のご協力を得てお茶会を開きました。
主催は五条坂茶わん坂ネットワークです。
金森宗和好みの大徳寺真珠庵の茶室を写した堪庵。三帖の小間で客人5名と亭主が膝をつき合わせての一期一会を楽しみました。
ネットワークの会員さんが作って、東山開睛小中学校に寄贈されたお茶碗を今回の茶会のために15客お借りしました。
この中からお気に入りの抹茶碗を選んでいただくところから茶会は始まります。
そして一旦待合を出て、お茶室に入ります。
京都女子大学の学生さんの藪内流のお点前が始まりました。シーンとしてはりつめた雰囲気のなかでお客様も少し緊張されてるようです。
学生さんの後見がお床のお軸やお花の説明、お茶(老松 美好園)やお菓子(寒中梅 山もと製)の話をお伝えして、お茶がたつ頃に私と後見交代です。
5人づつをお迎えして4回の茶席を行いました。
5人の選ばれたお茶碗をそれぞれ持ち比べながら、作者名や、茶碗の名前、作り方等、焼き物の話をしました。京焼と清水焼の違いや、国宝の話や、京都の陶磁器の歴史までいろんな質問が出てきて、毎回違う話で盛り上がりました。
喋っているうちに皆さんの緊張もとけ、どの回も楽しいお席になりました。
この茶会は、
1東山に沢山いる陶芸家やその作品に親しんで貰う
2手作りの器の良さを体感してほしい
3東山の宝物(文化財や人)と交流する機会を持ちたい
という3つの目的で企画しました。
手作り抹茶碗の魅力は十分伝わったようです。今回は、一席のお時間を長くして、ゆっくり2服のお茶を飲んでいただきました。文化財の茶室内で笑いながらお茶飲んだりお菓子食べたりできる幸せを感じて、茶席運営してくれた学生さんも、参加したお客様も、企画した私達もそれぞれに有意義な時間になりました